俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

それに大人になるいい機会だわ。

そういうのも経験しておかないとね!

それにあの先輩だもの。

もし……もし巨乳でせくしーなおねえさまに誘惑されたって、興味ないってそっぽ向いちゃうに決まってるわ。

女は基本嫌いって言ってたし!


……基本、ね。


ああ!

おおおお、お、男にもてたらどうしよう!?


「……」


…ま、それはそれで…いっか…別に…。


「ちょっと…」


「へ?」


「笑顔になったり青くなったり…あんた大丈夫?」


ものすっごく真剣な顔で大丈夫と聞かれると、それなりに傷つくってものです。


「だってあんた、普通の精神状態じゃないと思うわよ誰だって」


「普通なので…一応」


だから真剣にそういうの言わないでよ。

真面目に傷つくからさ。


しれっと母を睨み、荷物の整理に没頭したのだった。



……ようしっ。

明日早速言わないと!



『先輩頑張って』……って――…。



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