俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「おっはよーっ」
「わあ」
次の日、先輩と一緒に初めて校門の中まで入った。
ていうかあたしは拒否したんだけど……。
――――……
―――
――
「いや!! ずぅぇったいいや!」
「なんで」
「な、なんでって…」
「もう知ってんだからいいだろ」
「そ、それはたしかに…。ってままま待って! でもやっぱり…」
あーーーれぇーーーーっ!!
――
―――
――――……
…ってわけですよ。
分かります? つまりね、先輩が無理やりってことですよ。
で、今「おっはよーーっ」ってまだ暑苦しいこの時期に遠慮なく抱きついてきたのは、みなさんご存知杏子だったりする。