俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
あたしだったから…って…。
「と、とにかく上がろうね、ね?」
ちゃんとベッドに寝なきゃと思って、やっぱり力が入らない様子の先輩をなんとか寝室まで連れて行った。
「お薬飲んだ?」
ベッドに横にならせてから聞くと、だるそうに首を横に振る。
「待ってね」
えっとたしか…市販の鎮痛剤があった気がする。鞄の中。
ごそごそと漁ってみると、
「あった…」
なになに?
…頭痛・生理痛・歯痛?
……ええー…。
…あ! あったあった。書いてあった。
端にちいさーーく発熱・喉の痛みにもって書いてあった。
ええい。
この際これでいいや!
「なにか食べれる?」
鎮痛剤の種を飲むときには、先に何か胃に入れておかないと…なんかの作用で胃が荒れるらしいからね。
せめてちょっとでも食べないと。
そう思って言ってみたけど、また僅かに首を振るだけだった。
「んー……」
どうしよ。困ったな…。