俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

……なんていう会話から約四時間。

あたしはというと…。


「んっ……きゃっ」


「…うるせ」


「す、すみません……って違うでしょ!」


……典型的なノリ突っ込みをしていたりして。


「あ、んっ…もう!」


キス魔降臨中の先輩と戦うのはとってもとってもキビシイですよ…。

ていうかもはやキス魔に留まってないし。


「あのですね。学校のお昼休憩にお弁当そっちのけでそういうのってあまりよろしくないんじゃないかと思いますが?」


「悠由食う」


「……」


人をなんだと思ってんだこの人!


「別にいーだろ。お前、俺の」


「いや…あたしはあたしのであって…」


ていうか物じゃないんで一応…。

人のつもりなんだけど違ったかな?


「そこは……あれだ。よく言うだろが」


「?」


「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの」


究極だなちょっと!?

なんですかそのジャイアニズムは!

“よく”は言わないでしょそんなこと。


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