俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「いーんだよとにかく」
「よくないっ」
きーんこーんかーんこーん
「あ…」
なおも襲いかかって(若干うそ)くる先輩にピシャリと言い放ったと同時に、休憩の終了を知らせるチャイムが響き渡った。
「もう~…鳴っちゃったじゃないですかぁ」
「サボれば」
誘うな!!
ソッチの世界に誘い込むなッッ!
……とか言いつつも…
「うん…。そーする」
空腹には勝てないのが人間(主にあたし)だったりする。
とはいえ本当にサボるのにも限界があるので。
ババババババッ!
……と自分なりの全速力で平らげて、お茶を喉に流し込む。
ふと視線を感じて隣を見れば、先輩がなーぜーか、じいっとあたしを見つめていたりする。
「……なーに…?」
「おわり?」
「なにが?」
「飯」
飯……。
「…うん」