俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「…どうかしたか?」
向き直って、あたしの頭に手を乗せて聞いてくれた。
「今日……誰もいなくて…」
「さみしーの?」
「!」
うおー。
直球ですなー。
さっすが先輩ですなー。
「……」
こくっと分からないくらい小さく頷いた。
「……」
「……」
や、やっぱりダメ…?
先輩がいつまでも黙っているから、諦めて腕を離した。
「……夕飯えび団子がいい」
「…!」
俯きかけた頭を、パッと上げた。
優しく笑う先輩の顔…。
「先輩大好き!」
思わず、ここが外ということも忘れて飛びついてしまった。