俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
――龍樹サイド――
寝ぼけている悠由は、これ以上ないほどにヤバイ。
可愛いけどヤバ過ぎる。
「んんー……ちゅう」
「…っては?」
布団の中でごそごそしたかと思うと、寝ぼけ眼でひょこっと顔を出す。
そして……なんか知らないが迫ってくる。
しかもいつもの子猫みたいな可愛らしさじゃない。
濡れた瞳に薄く開いた唇。
なんかもう……。
どうしたんだこいつはとしか言いようがねぇ…。
「せんぱ~……」
…寝こみを襲う趣味はないが。
まあ、本人が誘ってんだからよしとしよ…。
「んんっ…ふ…」
ご希望通り……唇を重ねた。
というかもはや俺の希望になってるけど。
「ハァ…ッ……んっ…」
身をよじる悠由の体中に手を滑らせる。
唇で触れると…時折体をピクンと跳ねさせながら、甘い声を上げる。
悠由のなにもかもが、俺を夢中にさせた。