俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
最後のキス?
――悠由サイド――
……心地いい。
人肌の温かさが…心地いい。
……ひと…はだ?
「……?」
うっすらと目をこじ開け、ぼやける視界の中人らしきものを確認した。
目をこすりこすり少しずつ視線を上に上げる。
……と。
「!!?」
驚きのあまり、声が出なかった。
だって……さっきまで夢にも見ていた先輩が。
あたしをじっと見てるんだもの。
「…はよ」
…そうか。
昨日は、先輩に泊まってもらったんだよね。
徐々に記憶が呼び覚まされる。
「おはよございます…ってなんで服着てないんです?」
……わあ!
よ、よく見たらあたしも着てない!
慌てふためき、捲れかけていた布団で隠した。