俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「ばっかじゃないの!?」
「あたしに言われても…」
「ばっかじゃないの!?」
「だからあたしに言われても…」
「ばっっっっかじゃないの!?」
……。
ダメだなこれは。
ハア、とため息をこぼしながら、ゴロンとベッドへ横になった。
「あり得ない…色々あり得ない…そもそも篠原先輩……いや槙野もだけど…」
なにかぶつぶつ言ってるけれど、なにを言ってるのか分からない。
なんか怖くなってる杏子の肩を、ちょんちょんつつく。
「ねね、杏子」
「いやいやでもでも……ありえないの一言に尽きるのみで…」
「杏子ってば」
「だけどやっぱりなー……うーむ…」
「……」
ダメだこりゃ。
小さくため息をつき、諦めたその瞬間。
「悠由!」
「わあ」
杏子が……目覚めた!!