俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

―――……


「おねーーーーちゃん!」


「ぎゃあ!」


???

んなっ? な、なにごと!?

金縛り? 子泣き爺? 漬物石っ?


「……あなんだ。由那か」


どっすんと全体重をかけてあたしの胸に乗ってきたのは、由那だった。


「おなかすいた~ごはんっごはんっ」


「えー? 何時? ……はちじ?」


はちじって何時?

……八時!


「ご、ごめん由那ちゃん! すぐ作るからね」


慌てて飛び起き、キッチンへ走った。

由那はとても早起きで、七時にはいつも起きている。

つまり今日は、一時間も一人で待たせちゃったんだ。

那智兄はめちゃくちゃ朝に弱いから……休日は十時くらいまで寝てるしね。


「ご飯なににする? パン? ご飯?」


「んー…ぱん!」


「よしっ。じゃあねー食パンあるからサンドイッチにしよっか」


「さんどいっちさんどいっち!」


きゃは~可愛い!!


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