大好き〜1〜
2人は1−Dだった。
「てか高校ってクラス多いなあ〜。」
「うんうん。探すの大変。」
2人は広い校舎で迷子になっていた。
「うちら迷子になっちゃったみたいだね。」
さやかがそう言うと
「…ねぇ」
びくぅっ!!
誰かの声が背後から聞こえた。
2人が振り向くと…
めちゃくちゃイケメンじゃないですかあ−っ
「イケメンじゃないし笑」
その男は小さく笑った。キレ長の目。すっと通った鼻。薄くあらい紅色の唇。すごく顔立ちがいい。いわゆるイケメンだ。
髪型は金髪に近く、器用にセットしてある。これまたいわゆる不良だ。
まさしく未来…
じゃなくてさやかの好きそうな人だ。
「な、なんですか…?」
未来がどもりどもり聞く。