黒い大きな犬
「ごめん、ちょっと…もう少しゆっくり進んでくれないか?」
ハムスターとユウタが振り向く。
「ウヒョ! あんた遅いなぁ。実に遅いよ。でも仕方ないか。あんた、ひょろひょろだもんなぁ。オイラみたいに跳ねないし」
ハムスターが得意げに、一層大きく跳ねてみせる。

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