黒い大きな犬
消失と責任
僕は動揺している。朝もやはすっかり晴れている。時間がもしもあるならば、今は多分昼頃だろうか。ユウタが寝ていたはずの場所に、彼はいない。そこから消えてしまったというよりは、最初からそこにはいなかったという感じがする。

< 94 / 205 >

この作品をシェア

pagetop