─侵食─悪魔のような男

「ユウリ…好きだよ…本当に」



ユウリはぼうっとした頭で考えていた。



全てをこの人に捧げたらどうなるのだろうと…



きっと…もっと独占欲は強まるだろう。



どうしよう…ずっと避け続ける事も出来ないし。



ユウリの悩みは増える一方だった。



「何考えてる?ちゃんと自分からキスしてくれたから…出掛けてもいいよ」



劉兒は"仕方ない"と言う風な表情で、ユウリの顔を覗き込んで言った。
< 107 / 434 >

この作品をシェア

pagetop