─侵食─悪魔のような男
嫌みったらしい言い方をするこの人は、秘書の『神崎』。
劉兒の"右腕"であり"親友"でもある。
「はぁー…お前が女にかまけてる間、俺がどれだけ大変だったか解るのかよ!」
勿論だけど、秘書と言っても神崎は男性である。
彼は非常に優秀な為、劉兒はいつも任せきりなのだ。
「悪かったよ…暢(のぼる)」
「謝ってすむか!悪いと思うならちゃんと仕事しろよ…全く」
「へいへい…解りましたよ秘書殿」
エレベーターが最上階に着き、社長室に入ると机の上の書類に目を通す。