─侵食─悪魔のような男
「友達と出掛けたいんだって…だからそれを許した」
机の上の書類に目をやりながら、劉兒は面倒くさそうな顔して言った。
「はっ…どうせ監視付きだろ?しかも気づかれないようにな」
「さすが…そうだよ悪い?」
劉兒は全く悪びれた様子もない。
それどころか、当たり前だと言わんばかりの態度だった。
「それの何処が自由なんだよ?」
自由を与えてやったと言ったのに…どうしてなんだ?暢は首を傾げた。