─侵食─悪魔のような男

「要はユウリが気が付かなければいいんだよ…彼女にとっては自由だろ?」



「気が付かなければって…お前って奴は…はぁーっ…それは自由とは言わないだろ?」



「ふっ…彼女に自由なんてないよ?気分だけでも味わえればいいだろ♪」



「はぁー…」



嬉しそうにニコニコ笑う劉兒を横目に暢は大きく溜め息を吐いた。



昔から執着心と独占欲の強い奴だったけど、1人の女にこんなにまではまるのは初めてだろう…



いつもは直ぐ"飽きた"というのに、彼女…ユウリには恐ろしい程の執着をみせていた。
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