─侵食─悪魔のような男
もっともっと可愛がって溺愛すれば、彼女は子猫のように俺に懐くのだろうか?
劉兒は深く溜め息を吐いた。
「はぁーっ…ユウリ…」
その笑顔を自分にも向けて欲しいのに、相変わらず2人の間には境界線があるような気がしていた。
何故なんだ?友達にはあんなに笑えるのに…
少しずつでいい…そう思っていたが、いっこうに変わらない2人の関係に、劉兒は少し焦りの色をみせていた。
いっそ強引に全てを奪ってしまおうか…