─侵食─悪魔のような男
いや…無理やりは好きじゃない。
もう少しユウリの反応をみてからにしよう。
心が伴わないと、本当に自分のモノになったとは言えない。
楽しそうに友達と笑いあうユウリを、ただ見ているだけしか出来なかった…
†††††††
気が付くと、いつの間にか劉兒の高級車は姿を消していた。
店を出て暫く咲と一緒にいたが、劉兒に門限を決められていた為ユウリは、待ち構えていた迎えの車に乗り込んだ。
連絡なんてしてないのに、ちゃんと車は待っている。
誰かに見られているとしか考えられない…