─侵食─悪魔のような男

暢の言葉に、笑顔の劉兒は途端に不機嫌になっていた。



「はぁー台無し!お前はタイミング考えろよ…幸せの余韻にひたってたんだからさぁ」



ぶつぶつと文句を言いながら、劉兒は書類を片付けていく。



「なんだよ幸せって?子猫ちゃんどうかしたのかよ」



にまーっと笑った劉兒が口を開く。



「早く帰ってきてね…お仕事頑張って♪って言ったんだぜ?!信じらんねーよ…これは夢か?夢でも嬉しいよ…俺はもう帰る!」



劉兒は勢いよく椅子から立ち上がった。
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