─侵食─悪魔のような男

その温もりは心地良かった。



そして時折囁かれる甘い言葉…



「愛してる…俺だけのユウリ…」



だが…劉兒の痛い位の愛がユウリは少し怖かった。



「あぁ…出来ることならキミを閉じ込めておきたいよ…誰にも見せないし触れさせない…俺だけのモノだから…」



ユウリは真面目に語る劉兒に目眩がした。



「覚えておいて?キミはもう俺だけのモノだって…」



ユウリは劉兒の鋭く刺すような瞳に見つめられ、ただ頷くしか無かった。



もしもこの人を裏切ったら?考えたくないな…ユウリはそっと瞳を閉じた。
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