─侵食─悪魔のような男

「やっぱ行かせたくねーよなぁ…はぁっ」



「ほんと我が儘なんだから…劉兒って子供みたいね」



我が儘な男と少女の朝の会話。



運転手は笑いをこらえるのに必死だった。



「じゃあね」



軽く手を振り、ユウリは学校へと行ってしまった。



「あーあ…マジで行っちまった…チッ面白くねぇ…てかてめぇさっき笑っただろ?」



「へっ?笑ってないですよー」
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