─侵食─悪魔のような男
何があったって言うの…?
咲は心の中で呟き、ユウリの後ろ姿を見つめていた。
お昼休み購買で買ったパンを片手に、空き教室に入る2人。
「でっ、何があったの?」
カフェオレのパックにストローを刺しながら、咲はユウリに問い掛ける。
「あたし…劉兒としちゃった…もう後戻り出来ない」
真っ直ぐに咲を見つめるユウリ。
「うっそ…しちゃったって…えーっ何でよ?無理やりじゃないんでしょうね!」