─侵食─悪魔のような男
ただ黙って、行く末を見守るしかないのかと咲はうなだれていた。
「咲…ありがと心配してくれて…あたしなら大丈夫♪頑張ってみるよ」
ユウリは明るく振る舞って見せた。
無理してる…親友の咲に見抜けない訳無かった。
どうにかしなきゃ…咲は密かに考えを巡らせていた。
ユウリに聞いて驚いた、まさか一也も見張り役でマスターや喫茶店も偽りだったなんて…
強い執着心、束縛、へたをすれば監禁でもされかねない…咲はゾッとした。