─侵食─悪魔のような男

食料品を買ってまわるユウリ。



「お二人お似合いですね♪」店員に言われ、顔を見合わせ頬を染めた。



こんな所劉兒が見たら…



くっと口の端を上げユウリを連れ駐車場に戻った。



マンションまでの帰りの車内でユウリは暢に問い掛けた。



「あの暢さん…劉兒あたし以外に女が居ますか?」



「…………」



「黙ってるってことはいるんですね…今日も会ってるとか?」



暢は劉兒との会話を思い出していた。

< 185 / 434 >

この作品をシェア

pagetop