─侵食─悪魔のような男
食料品を買ってまわるユウリ。
「お二人お似合いですね♪」店員に言われ、顔を見合わせ頬を染めた。
こんな所劉兒が見たら…
くっと口の端を上げユウリを連れ駐車場に戻った。
マンションまでの帰りの車内でユウリは暢に問い掛けた。
「あの暢さん…劉兒あたし以外に女が居ますか?」
「…………」
「黙ってるってことはいるんですね…今日も会ってるとか?」
暢は劉兒との会話を思い出していた。