─侵食─悪魔のような男
「思わず黙っちまった…そしたら"いるんですね"ってさ」
暢はチラリと劉兒を見て書類に目を通す。
「それだけか?」
「それだけだ!」
「反応薄いな…やっぱ実際に女といるとこ見せた方が効果ありかなぁ?」
「はっ?!知らないぞどうなっても…」
ユウリのあの態度…女と会う位なんとも無さそうだったがな。
「…人間不信ってのもあるしな」
クスッと笑う劉兒を恐ろしく感じる。
「やっぱ帰ろ…ユウリに触れたい」
「はぁーっ…帰れ帰れ子猫ちゃんが待ってるぜ」