─侵食─悪魔のような男
さっさと帰ってしまった劉兒。
「世話が焼ける男だ…はぁーっ」
書類の山を眺めながら、暢はユウリを思い出していた。
彼女に愛が無いとしても、毎日のようにあの身体を抱き、一緒にいられるのかと思うと劉兒に対して軽い嫉妬を覚える。
「いい年した男が嫉妬なんてな…」
暢はふっと笑い仕事に取りかかった。
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「今夜も遅くなる…いい子にしてろよ?」
軽いキスを落とし、劉兒はユウリを学校に送り届けた。
相変わらずの反応の薄さに、いい加減痺れを切らした劉兒は一也を呼び出していた。