─侵食─悪魔のような男

頬を赤らめ驚いた表情のひとみ。



「ひとみさんにお礼です…あたし何もできないから」



「バカね何もいらないわよ…それより急いで」



「はいっ本当にありがとう御座いました。」



「何かあったら何時でも言って…出来ることなら何でもするからね」



「はい…じゃあ行きます!お元気で」



「ユウリちゃんも…」



駆け出したユウリの背中を、ひとみは何時までも見送っていた。
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