─侵食─悪魔のような男
ちゃんと?本のことかな…ユウリはそう考え「…はい」と頷いた。
暫く歩いてユウリの部屋にたどり着いたが、足音がつけてくる気配は無い。
「天城さんが一緒だったからですね…良かったぁ」
ユウリはホッと胸をなで下ろした。
「ユウリちゃん…俺…劉兒っていうんだだから劉兒でいいよ」
「えっ…でも…年上の人を名前で呼ぶなんて…」
「天城さんじゃよそよそしい感じでいやなんだ…」
ユウリは少し黙って考えたが、思い切って呼んでみることにした。