─侵食─悪魔のような男

少し遅れてやってきたのが正也さん。



息子さんと2人暮らしだと聞いていた。



大きな人!劉兒とは正反対だわ…



劉兒の事を思い浮かべるなんて。



嫌いなわけじゃない…ただ重すぎる愛が怖かった。



ドロドロに甘やかされては自分がダメになってしまう。



あたしは我が儘なのだろうか…



"自由を求めて逃げ出したあたしを許して"



ユウリは沈みゆく夕日に目を細め、心の中でそっと呟いた。
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