─侵食─悪魔のような男

「正也はまだ小学生だったわ…仕事ばかりですれ違い…それが理由で離婚…ありがちよね」



ふっと笑う真理子はどこか寂しげだった。



「でっこれじゃいけない!そう思って田舎暮らしを選んだって訳…てかあたしの実家だし」



「えっ…そうなんですか?でもご両親は…」



「居ないわ…2人とも早くに亡くなったからね…」



「あっ…ごめんなさい…」



「いいのよ…気にしないで」



あっははーとまた豪快に笑う。
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