─侵食─悪魔のような男

「あたしも両親居ないんです…小さい頃事故で亡くなりました…それで祖母に育てられたんです…でも祖母もあたしが高校に上がると直ぐ亡くなって…」



うっすら涙を浮かべ、ユウリは自分の生い立ちを話した。



「これからは俺達がいるさ!なっお袋っ?」



「そうよっあたしを母親だと思ってどんどん甘えてよ♪頼りないけど兄貴もいるし」



「頼りないってなんだよ!…俺が守ってやるよっ」



ドンと胸を叩く正也を頼もしく思えた。



「はいっ…」



そして3人は笑いながらジョンと共に、田舎道を並んで歩いて行った。
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