─侵食─悪魔のような男
ケラケラと楽しそうな真理子に、ユウリもつられて笑った。
「やっぱりユウリちゃんは笑ってる方がいい!もっと笑いなさい」
真理子に言われ、ちゃんと笑えてなかった自分に気づいた。
ここに来て良かった…心から笑える。
ユウリは真理子の畑を手伝い働くことで、生きる喜びを実感していた。
夕方になり正也は帰宅すると、真理子に弁当箱を差し出した。
「旨かった…」
「あらっお帰り♪ふふっ…お弁当でしょ?」
真理子は正也に笑いながら言う。