─侵食─悪魔のような男
お風呂から上がり、布団に潜り込んでみたもののどうしてか眠れない…
「はぁー」
小さく溜め息を吐き出すと、窓際までいき星空を仰ぐ。
ユウリは思っていた、劉兒はどうしているだろうか?と…
逃げ出してきたくせに何を言っている。
そう言われてもしかたがないが、実のところ眠れないのは劉兒のせいでもある。
ユウリも劉兒と同様に寝つきのいい方では無かった。
劉兒の甘い囁きと、抱き締める腕の温もりに1人じゃないと安堵していた。