─侵食─悪魔のような男

「愛してるよ…ユウリ」



甘く優しく毎夜ユウリの耳元で囁かれる愛の言葉。



そして身体が覚えている劉兒の温もりと喜び…



ユウリは自分で身体をギュッと抱きしめた。



「あたし…どうしたらいいの…」



眠れぬ夜をいくつ数えたら…あなたの温もりは消えるのだろうか。



いや…消えてしまう日などこないかもしれない。



それ程までに、ユウリの心と身体に劉兒は侵食していた。
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