─侵食─悪魔のような男

携帯から漏れた声は確かに男だった。



劉兒はギリギリと奥歯を噛み締め、嬉しそうに話すユウリを見ていた。



「あっ…はい学校は別なんですけど仲よくって…」



少し頬を赤らめて俯く。



「その電話の相手は男?…ひょっとして彼氏だったりする?」



「へっ?いやっ男の子だけど…彼氏ではないです」



ぶんぶんと首を横にふる。
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