─侵食─悪魔のような男
ユウリは昨夜の内に書いた手紙を鞄に隠し、服に着替え終わると一階へと下りて行った。
「おはよう御座います!」
「おはよう!ユウリちゃん今日も元気ねっ」
「はいっ!」
「じゃあ任せたわよ♪」
ポンと肩を叩くと、真理子は朝食の準備にとりかかった。
ユウリは思いを込めて正也のお弁当を作った。
真理子と、こうしてキッチンに立つのもこれが最後…そう思うと胸が苦しくて鼻の奥がつんとした。