─侵食─悪魔のような男

何も語らないユウリの心に、ズカズカと土足で踏み込む訳にはいかない。



何か考えている様子ではあったが気づかない振りをした。



好きなようにさせてやるのが一番いい。



真理子も正也もそう思っていた。



でも出来ることならずっと此処にいて欲しい…



2人の本音は同じだった。



きっと出て行くつもりなんだろうな…



正也は記憶に焼き付けるように、ユウリの笑顔を眺めていた。
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