─侵食─悪魔のような男

┼少女と悪魔と再会┼


全ての用事を済ませると、ユウリは用意しておいた手紙をリビングのテーブルに置いた。



荷物を持ち鍵をポストに入れると、深々と頭を下げた。



「ありがとうございました…」



涙でぼやける景色、それでも必死に目に焼き付ける。



思い出を辿り景色を見てまわり湖に来ていた。



静かに時間は流れていく…ユウリのお気に入りの場所。



そっと目を閉じ、2人と過ごした日々を思い出す。



ゆっくりと過ぎていく時間…優しさ…温かさ…全て忘れられない。



涙は溢れ止まらなかった。
< 263 / 434 >

この作品をシェア

pagetop