─侵食─悪魔のような男

劉兒に跨る見知らぬ女…



あの時は逃げ出す事で頭が一杯だった。



1人になりあの場面を思い出すのが辛い…そう感じる自分がいた。



劉兒に甘やかされ愛される程に、1人になるかもしれない不安が襲った。



ある日突然捨てられたら…



そう思うと劉兒を深く愛せなかった。



逃げ出し離れていた間も、劉兒のことをふと思うことが多かった。



ユウリも気が付かないうちに、劉兒は心の中まで侵食していたのかもしれない。
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