─侵食─悪魔のような男
「んっ……」
ユウリは何となく肌寒い感じがして、重い目蓋を開けた。
「…えっ……?!」
──ガシャン
両手は頭の上でベッドに手錠で繋がれていた。
「なっ…に…これ!」
服も着ていない、かろうじて下着は身につけていた。
見たこともない部屋…ここは何処?
「…やぁ…目が覚めたかい俺の可愛い子猫ちゃん?…あぁもう子猫なんかじゃないか…お前は気まぐれな大人の雌猫だな」
くっくっと笑いベッドに腰掛ける。