─侵食─悪魔のような男
「あの飲み物の中に何かいれた…?」
ユウリが問いかけると、くっと喉をならした劉兒が口を開く。
「感がいいというか何というか…そうだよあの時だよ…ちょっとだけね睡眠薬を…」
「なっ睡眠薬なんてなんでっ!」
ガチャガチャと手錠で繋がれた両手を引っ張りながら、ユウリは劉兒を睨みつけた。
「そんなに怒るなよ…良く眠れたろ?それにほら…顔色も良くなってる」
そう言ってユウリの頬に手を添える。