─侵食─悪魔のような男
「俺が勝手にするんだし、したいからだよ…ユウリちゃんが気にすることないよ」
じっと見つめる瞳に、捕らえられたように動けずにいた。
気が付けば「じゃあ…お願いします」そう口走っていた。
あたしどうしちゃったんだろう…
自分が何故そんなことを言ったのかわからないでいた。
悪魔はそうやって少しずつ少女を侵食してゆく…
じわりじわりと、水が染み込むように…
そして少女の全てを侵すだろう。
狂気の愛は止まることを知らなかった…