─侵食─悪魔のような男

気持ちが通じ合った2人には、もう言葉なんていらなかった。



ただ黙って見つめ合うだけで、溢れる思いが伝わっていた。



どちらともなく求めた唇は何度も重なり合う。



とろけてしまいそうな甘く深い口づけ。



今までの口づけとは比べようが無いほど甘美…



合間に漏れる甘い吐息だけが静かな部屋に響く。



静かに離れた唇に軽く口づける。



そしてお互いの存在を確かめるように、きつく抱き締めあった。
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