─侵食─悪魔のような男
┼欲情する心と身体┼
「咲っじゃあね!」
「んっ!ばいばいユウリっ♪」
咲の事を良く思わない劉兒…顔を会わせないように昇降口で2人は別れた。
嬉しそうなユウリの後ろ姿を、複雑な表情で見送る咲。
ユウリが幸せならそれでいいじゃない…そう自分に言い聞かせて。
そんな咲の切ない思いも知らず、ユウリは劉兒に早く会いたくて駆け出していた。
「劉兒っ」
両手を広げてユウリを待つ劉兒。
ユウリは思い切り劉兒の胸に飛び込んだ。