─侵食─悪魔のような男

まさかユウリから口づけをせがまれるとは…



驚きを隠しお願いに応えた。



「ふっ…可愛いお願いだな…」



静かに唇を重ね、啄むようなキスを繰り返す。



ユウリの方からゆっくりと舌を絡ませていった。



「つっ…ユウリっ…俺っダメだ…我慢できねぇ…お前が欲しい」



「あたしも…欲しいの…心ごと抱いて…?」



「あぁ…壊れる位に抱いてやる…俺に火をつけたこと後悔するなよ…?」



そう言って怪しく笑う劉兒に、ゾクリとしたユウリだったが、コクリと頷いてぎゅっと抱きついた。
< 314 / 434 >

この作品をシェア

pagetop