─侵食─悪魔のような男
まさかユウリから口づけをせがまれるとは…
驚きを隠しお願いに応えた。
「ふっ…可愛いお願いだな…」
静かに唇を重ね、啄むようなキスを繰り返す。
ユウリの方からゆっくりと舌を絡ませていった。
「つっ…ユウリっ…俺っダメだ…我慢できねぇ…お前が欲しい」
「あたしも…欲しいの…心ごと抱いて…?」
「あぁ…壊れる位に抱いてやる…俺に火をつけたこと後悔するなよ…?」
そう言って怪しく笑う劉兒に、ゾクリとしたユウリだったが、コクリと頷いてぎゅっと抱きついた。