─侵食─悪魔のような男
「…きれい…」
ユウリはキラキラと輝くグラスや置物を、うっとりしながら見つめていた。
「クスッ…キレイでしょ?後でゆっくり見せてあげるから…お座りなさい」
麗子に言われソファーに座ると、「美味しいわよ」と紅茶をすすめられた。
「いっ…いただきます」
麗子の言う通り、上品な香りの美味しい紅茶だった。
「美味しい♪」
じぃーっとユウリを見つめ、紅茶を飲み干すのを見届けると"ふふっ"怪しく微笑んだ。