─侵食─悪魔のような男
力無くソファーにもたれたユウリを、麗子はうっとりと眺めていた。
「肌も白くて髪も艶があって…本当に綺麗な娘だわ♪」
麗子は劉兒が溺愛する娘がいる事を知り調べていた。
親子だけあり劉兒の事をよく知る麗子は、あの劉兒が溺愛する位だから期待出来るだろう…そう思っていた。
そして期待以上のユウリに、麗子は会いたくてたまらなかった。
「会いたかったわ…」
麗子はポツリと呟くと、眠っているユウリの髪を撫でた。
そして執事を呼びつけ、この日の為に用意したユウリの部屋に運ばせた。