─侵食─悪魔のような男
┼誰にも譲らない!┼
暢に睨まれ電話すらできなかった劉兒は、早くユウリに会いたくてたまらなかった。
何度もユウリの携帯を鳴らしているのに一向に繋がらない。
「…嫌な予感がするな」
急いでマンションに帰り部屋を見上げた。
明かりがついてない…
「おいっ!ユウリは何処かに出掛けたのか?!」
見張りの者を呼びつけ問いただすと、耳を疑う事を言った。
「麗子様とお出掛けに…てっきり劉兒さんも一緒だとっ…すみません!」
「はっ?あのばばぁ…ユウリをどうする気だ…」