─侵食─悪魔のような男

ベッドに身をゆだね、ぼんやり考えていたユウリだが"はっ"と飛び起きた。



「はぁーっ…さすが親子だわ」



大きな溜め息を一つ吐き出し、ユウリは呟く。



また睡眠薬か…なんでまた劉兒のお母さんがあたしに?



考えながら、のそのそとベッドからおりたユウリ。



そして自分の姿が鏡に映り絶句した。



「……………!!」



夢?



ゴシゴシと目をこすり、もう一度鏡を覗く。
< 340 / 434 >

この作品をシェア

pagetop